福富書房

かえる。

サモサっていったいなんなんだい?

世界を喰らう!

2011年9月9日|長綱 桃絵

今回はサモサに挑戦してみる事にしました。

いったい、「サモサってどこの食べ物なの?」という疑問をいつも持ってたんです!

インド屋台や電車の中だって、アフリカのバスターミナルだって、マダガスカル島のカフェだって、どこだって食べたような気がするけど、本当はどこの料理なんでしょ。

ということで、ちょっと調べてみました。

そうすると、

サモサはインド料理の軽食の一つで、茹でてつぶしたジャガイモとグリンピースなどの具をクミンやコリアンダー、ターメリックなどの各種香辛料で味付けし、小麦粉と塩と水で作った薄い皮で三角形に包み、油でさっくり揚げたもの

と出てきました。

そして、起源は中央アジアまたは、ベルシアらしいです。現在でもアフガニスタンとイランにはサンボーサ、中央アジアにはサムサ、東地中海地方にはサンブーサクという名前で存在するそうです。

じゃ、中央アジアから広まって、インドに浸透した料理ということか、なるほど。

あ、そういえば、私インドのデリーの空港で買ってきたストリートフードの本があるんだった!早速、本棚をがさごそすると!!

ありましたありました。これですこれ。

デリーの空港で気に入って衝動買い。出国時でルピーがなかったから、スキミング怖いと思いつつも、クレジットカードで買っちゃいました(大丈夫だったけど)。

クリスピーサモサってやつがやはり載っていました。が、肝心のレシピが載っていなかった、残念。

他にも似たようなストリートフードがあります。これは、インディアンポテトバーガー(VADA PAO)だそうです。

なんか久々にインドのストリートフードの写真で見たら
いろいろ思い出してきて、楽しくなってテンション上がってきた〜!!

さてさて、どこでサモサを食べたかをまず検証しようと思います。

マダガスカル アンタナリボ
町のいたるところで、こんな風に売っています。
だいたい、このブルーのショーケースに入ってる感じ。

インド ジャイプル
おじさん、いい人だっただけど、なんかこの写真だと感じ悪い??!

インド ジャイプル
これはサモサじゃないんだけど、Jに懇願して買ってもらった、Golgappaていう食べ物。
ピンポン玉のカタチをした煎餅みたいな中に、いもとかソースとかたくさん入れてくれる。

たっぷり掛かった酸っぱめのソースがとっても美味。
これを食べた後、このお店の目の前にある薬局へ友達に頼まれた下痢止めを買いに行くと、
「下痢止めを買うなら、なぜあのお店のお菓子を食べるんだ、やめなさい。」的に注意されちゃいました。
インド人でもそんな風に思う食べ物なの?…

国は変わりますが、フィジーにもインド人が住んでいて、「サモサもどき」がありました。
やっぱり、インド人が多いからでしょうかね。

さつま揚げっぽい感じだったかも。

いろいろ写真探してみましたが、道端で速攻食べてしまうことが多かったようで、写真は少なめでした(笑)。
待ちきれなくなっちゃうタイプなんです。

さて、イメージを記憶から呼び覚ましたところで、どんなサモサを作ってみようか、ウェブと本で検索します!!

まずは、『インド人シェフのブログ』というウェブサイトをのぞいてみました。

具は、中身はジャガイモかひき肉かどちらでも好きな方を入れるらしい。
グリンピースは必須。らしい。
スパイスは、何をいれるのか書いてなかったので、これは他をあったって見る事にします。
皮は強力粉と水でいいようですね。
皮は三角錐に折り畳んで具を詰めるようです。

次は、『Ai?シアトル バンクーバ』さんのページでスパイスを見てみました。
ターメリック、ガラムマサラ、クミンパウダー、コリアンダーパウダー、レッドチリパウダーを使うようです。これならすぐにそろえられそう。前に他の料理で使ったのもあるし。
具に、ショウガとししとうのみじん切りを入れるといいと書いてありました。これもおいしそう。

『パンプキンインインディア』さんのページにも
具にフレッシュギリーンチリのみじん切りを入れた方がいいと書いてありましたね。
コリアンダーは入れるって書いてあるけど、苦手なのでいれません。

あと、ウェブではクックパッド見てみましたが、アレンジしすぎていて、イタリアンぽくなっていたり餃子ぽかったので、こちらはちょっと参考にしませんでした。

本も探してみる事にしました。

本屋さんでインド料理の本や揚げ物の本をチェック。でも、意外と料理の本て少ないな。
もっと、いろんな国の食べ物の本があってもいいのに。
ま、海外の本屋で日本料理の本を探すと、寿司と手巻き寿司の本ばっかりあるのと
一緒なんですかね。インド料理といったらカレーとナンばっかり載ってる。
そんななか、萩野恭子さん著、『一つの生地で餃子も、めんもパンも』という本にサモサの作り方が載っていました。

カタチは、インドのとちょっと違うけど、この本の生地の作り方は参考になりそう。
薄力粉150g+強力粉150g+水150〜180ml+塩小さじ1
で、作れるらしい。フムフム。

以上の事を自分なりに合体させて、現地のを想像しながら、アレンジしてみると、
コロッケを作る要領で進めていって、それを餃子の皮的なもので包んで、三角にして油で揚げる感じでしょうかね。

なんかイメージ掴めてきました♪
中身は、ジャガイモかひき肉かって書いてあったけど、欲張りなので両方入れてみます。

問題は、皮でしょう。皮をこねるところから作るのか、それとも餃子の皮とかで代用するのか?
スーパーに餃子の皮を見に行ったけど、自分が思っているサモサを作るには小さい気がしたので、Jに相談してみると、答えは「皮から自分でつくるでしょ?」ということでしたので、
イッチョ頑張って、こねてみようと思います。

買い出し

今回は、結構、家にあるもので出来ちゃいそう。
スパイスと強力粉は前の料理の時のがたくさん残っているし、ジャガイモとひき肉はスーパーですんなり手に入りそうだし。

レシピ 20個分

具材
  • ジャガイモ 6個
  • ひき肉(牛) 80g
  • グリンピース 少々
  • ターメリック 小さじ1/4
  • ガラムマサラ 小さじ1/4
  • レッドチリパウダー 小さじ1/4
  • クミンシード 小さじ1/4
  • ニンニク 1片
  • タマネギ 1/4個
  • 塩 適量
生地
  • 薄力粉 110g
  • 強力粉 190g
  • 塩 小さじ1
  • 水 150〜180ml

では、料理スタート!

1.
生地に使う分量を計る。

2.
強力粉と薄力粉を、塩を加えた水を徐々に入れて混ぜる滑らかになるまでこねていきます。

3.
こねるとまとまってきて、柔らかくて気持ちいい感じになってきます。
ボールに入れて、生地を20分休ませせてあげましょう。
湿った布をかぶせて、水気が飛んでカピカピになるのを防ぎます。

4.
20分後、さらにこねて滑らかにし、さらに1時間以上置く。
今回は一晩おいてみることにしてみました。

5.
ジャガイモをたっぷりのお湯で茹でる。

6.
ジャガイモをゆでている間に、タマネギをみじん切りにする。

7.
ニンニクをすりおろす。

8.
油を熱して、クミンシードとニンニクを炒め、香りが出てきたらタマネギを入れる。
焦げないように気をつけながら炒める。

9.
ひき肉を加えて、さらに炒める。最後にグリーンピースをザックリ混ぜ合わせる。

10.
残りのスパイスを入れる。

11.
ジャガイモに火が通ったら水を切り、手が熱いけど、ジャガが熱いうちに皮を剥きます。

これだけでもなんだかうまそう。

12.
カタチが少し残るぐらいにつぶすのがおいしそう。できたら少し冷ましましょう。

13.
冷ましておいたジャガイモに 9. の具とグリンピースを混ぜ合わせる。

14.
休ませておいた生地を小さく一人分ぐらいにまとめていきます。

意外と粘り気があるので、ちぎりにくいけど、やわらかいので楽しい。

15.
一人分を薄く伸ばし楕円形にします。こねるとき、打ち粉をする方がスムーズにいきます。
めん棒も打ち粉しておいてください。

半円形とか楕円形に伸ばすと、うまい具合にサモサの形になります。

16.
伸ばした生地に、具を詰めて三角錐型にする。

17.
フォークで口をこの様に閉じます。
(閉じた部分が長くなりすぎたら、余分な生地はナイフで切ります。)

こんな感じ。たくさん出来てきました。

[youtube width=”606″ height=”484″]http://www.youtube.com/watch?v=c_KKM05DMRw[/youtube]

これは、『インド人シェフのブログ』より抜粋。
インド人さすがに早いです。

18.
油で揚げていきます。

19.
きつね色に揚がったら完成。
中身はもう火が通っているので、皮がかりっと揚がったら完成です。

感想

今日のは見かけはGOODでした。
が、もう少し皮がクリスピーの方がいいとの皆さんのご意見。
重層を入れるといいらしいです。

あと、なにか付けるもの、つまりソースがほしいとのことのことでした。
マヨネーズと醤油とラー油を付けてみましたが、醤油とラー油を付けると
完全に中華に大変身、あらら。

やっぱり、いろんなサイトをチェックしているときにみた、ミントソースってやつを
つけるべきだったのかもしれません。

でも、一応成功かな。

本日のデザートは、水大福でした。

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3 コメント

うえの

世界一周中からブログ見てました。ほかの方たちとは違った雰囲気で、気になるブログでした。写真も素敵です。お二人のセンスも。新たな活動、がんばってくださいね。ももさんの世界の料理を作ってみる回も楽しいです。いい形でお仕事になるといいですね。陰ながら応援してます。

2011年9月18日 23:12
長綱 桃絵

はじめまして。コメントありがとうございます。

世界一周のブログを以前から見て頂いていて、とっても嬉しいです。
ブログを付けていた甲斐が本当あります(涙)。

『世界の料理を作ってみる回』も継続して頑張っていきたいと思います。
味を忘れないうちに再現しないといけませんし(笑)。

今後とも応援よろしくお願いします!

2011年9月20日 1:19

[…] サモサの作り方は下記のページさんに詳しくご紹介されてます。 http://fukutomishobo.com/eattheworld/3.html #サモサっていったいなんなんだい? | 福富書房さん #インドのサモサの方は、「薄力 […]

2020年4月1日 11:32

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