福富書房

かえる。

アフリカ料理、試食会!!

世界を喰らう!

2012年1月18日|長綱 桃絵

以前に、1度作ったアフリカのジンバブエの料理『チキンのトマト煮とムリオ サザ添え』を
福富書房のお友達の方々とみんなで食べようの会を開きました。

ちなみに、
前回の『チキンのトマト煮とムリオ サザ添え』はこちら

この料理は、アフリカ・ジンバブエで教えてもらいました。
アフリカの楽器『ムビラ」を習う為にジンバブエのマコニという村に
1週間ほどホームステイをしました。マコニ村の滞在させてもらったお家は、
南アフリカのケープタウンで、偶然同宿だった日本人のムビラ奏者の方に
運良く教えてもらいました。旅は、ラッキーな出会いがあるのがいいですね。

紹介してもらったガリカイさんというムビラプレーヤーは、
ジンバブエではトップクラスのプレーヤーだと聞いていたので楽しみに行ったのですが、
残念ながら、ガリカイさんはアメリカに出張中!!でした。
なので、実際教えてくれたのは、ガリカイさんの息子さんやお弟子さんたちでした。

これが今回お世話になった、お家の入口です。

マコニ村でのホームステイでは、まさに共同生活といった感じで、
ムビラを教えてもらう合間に、水汲みや炊事などを手伝ったり、
お買物や教会に一緒にいったりなど、現地の人の生活に解け込むような体験ができました。

広場に買物につれていってもらいました。

村では、古い車や壊れた車も修理して使っています。
新車はまず見ません、首都のハラレではみますけど。

自分たちのお部屋もちゃんと用意してくれました。
窓の近くにはモノを置かないように言われました。
夜、手が出てくるそうです…リアル泥棒の。

ここの滞在費用は、無料。ただで泊めてもらっているんです。
その代わり、食事代は家族全員分、私たちが出します。
家族はだいたい12人。大家族だから食費が膨大になるのではと思いますが、
実際は、全員分の材料を買っても4ドルから5ドルでことが足りてしまうのです。
ビックリ、さすが、アフリカ。

これは、朝食の風景。パンとバター、紅茶、たまにアボカド。
桶に切ったパンを山積みにして朝食の準備は完了。

これがムビラです。
昔は、精霊を呼び出すのに使っていた楽器だそうです。
いまでも、国の儀式のときなんかにガリカイさんは呼ばれるそうです。

みんなでムビラを作っているところ。

小さい頃から、ムビラで遊ぶ子供たちは結構上手い。

私は、ガリカイさんの親戚の女の子とも、頑張って練習を重ねました。

最後の日、バスが出るところまで車で送ってくれるようで、準備中。
走り出しはまず、手の空いている人たちが、後ろから押して走ります。
少しするとエンジンがかかって、無事出発。

よく見ると、フロントガラスバリバリに割れてますが、
車は走る為にあるのであって、見えりゃいいんですよ、前が見えりゃ。
と、楽しい1週間の滞在となりました。

材料

前回、サザ(ウガリ)の材料としてコンスターチを使い、なかなか固まらず
大パニックになってしまって泣いしまうという事態発生しましたので、
今回は、アフリカ人も通うという上野 アメ横 カワチヤ 輸入食品に、サザ(ウガリ)のもと、
ホワイトコーンミールを買いに行きました。実際、お店には黒人の方もちらほら。
お店の人も、ウガリを作りたいといったら、ぽーんと商品を出してくれたので、心強し。

今回は8人分です。

チキントマト煮込み

  • チキン(骨付き)600g
  • トマト5個
  • 油 適量
  • 水(200cc)
  • 塩 適量
  • ムリオ(今回は小松菜を使用)5把

サザ(ウガリ)

  • トウモロコシの粉(今回はホワイトコーンミールを使用)

さっそく、調理スタート。

チキントマト煮込み

1.
チキンを鍋に並べます。

2.
水を加え、中火にかけて煮ます。

3.
トマトを刻んで、1センチ角ぐらいにします。

4.
チキンに火が通ってきたら、煮汁を取り出します。

5.
鍋に残ったチキンに油を加えて軽く炒め、そこに刻んだトマトを加えます。

6.
少しかき混ぜて、煮ます。

7.
トマトが煮えてきたら、汁が具ひたひたになるぐらいになっているか確認し、
多ければお玉で取り出して量を調節する。(そのままでも美味しいとは思うけどね。)

8.
先ほど取り出した煮汁を半分だけ鍋に戻し、さらに煮込みます。

9.
味を見て、塩を加えます。

10.
小松菜を良く洗います。

11.
小松菜をみじん切りにします。

ちなみに、アフリカではまな板がないので、このように手で野菜を握って切っていました。

12.
先程とは違う鍋を用意し、油を多めに入れて熱します。

13.
みじん切りにした小松菜を加えて、炒めます。

14.
半分残った煮汁を加えます。

15.
小松菜がやらかくなったら、塩を加えて味を整えます。

サザ

16.
サザをつくります。また違う鍋にお湯を沸かし(500ccぐらい)、
ホワイトコーンミールを加えて行きます。

17.
すぐに全力でかき混ぜます。

だまが出来ますが、頑張って混ぜてなくしましょう。

18.
ホワイトコーンミールの粉っぽさが無くなってきて
纏まってきたら完成です。

試食タイム

まずは、アフリカっぽく、桶と水を用意してみんなに手を洗ってもらいます。
もちろん、箸やフォークを使わず手で食べてもらいます。

アフリカということで、マサイ族の村で買ってきた布を敷いてピクニックぽくしてみました。

私の感想としては、前回のコンスターチよりもサザがちょっと苦めだったかなと思いますが、
煮込みの方はシンプルで現地の味に近いなって思いました。
汁をたっぷりつけると美味しく頂けたと思いますが、
みなさま、どうだったでしょうか?

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