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かえる。

ハワイ語会話 その6 「一人称単数の所有格について」

北鎌倉ハワイアンセンター

2012年5月20日|森下 茂男

前回、一人称単数の所有格について、三つの言い方があると書いた。KO`U=コォ(ッ)ウと、KA`U=カァ(ッ)ウと、KU`U=クゥ(ッ)ウの三つだが、これは、「私の〜」所有するものが何であるかによって言い方が異なる。
まず、KO`U=コォ(ッ)ウは、自分に属するものにつく所有格で、血のつながりのある親・兄弟などで、ほかには髪の毛や手足、そして洋服や靴など身の回り品、そして家やイス・テーブルなどの家具類、友人などが自分に属している所有格で、おもしろいのはカヌーもまた血のつながりのある所有格に入っていることだ。
KA`U=カァ(ッ)ウは、自分に属していないもの、血のつながりのないもので、妻、または夫、恋人、ペットである犬や猫、そして庭で咲いている花や木々、また鉛筆や本などは、自分と血のつながりがない所有格だが、子どももまた血のつながりがない所有格となっている。
KU`U=クゥ(ッ)ウは、古語であまり使われていない。ハワイ語の先生はKU`Uについては説明をしてくれなかったが、たとえば、KU`U IPO=クゥ(ッ)ウ・イポ、「わたしの恋人」という言い方のように、チャントやメレで多く見かける詩的な言い回しのようである。
つぎにあげる例題は所有格の使い方によって意味が異なる端的な事例だと思う。

He nina ka`u./ヘ・ニナ・カッウ。
He nina kāu?/ヘ・ニナ・カーウ?

he:(文法)句のはじめに使う不定冠詞で、「〜です」の意味で、nina:質問の意味。上のka`uは血のつながりのない所有格「わたしの〜」で、句の意味は「質問があります」。下のkauは二人称単数の血のつながりのない所有格「あなたの〜」で、句の意味は「質問がありますか?」となる。

さて、前回、主語には主客、所有格、目的格があり、主客には一人称と二人称、三人称がある。また、動詞には現在形、未来形、過去形があるし、英語の定冠詞(=THE)のように名詞の前に定冠詞が付くと書いたが、つづいて、これらをつかった簡単なハワイ語会話をはじめてみよう。

練習その1/Ha’awina ekahi/Lesson one

ハワイ語の基本的な会話はいかがでしたか。文字の世界というのは匂いとか感情などを表現するのに適していないけど、たとえば、ハワイ語の発音、イントネーションは、疑問形だったら語尾が上がるような発音になる。気分が最高だったら、元気よく発音し、気分がすぐれなかったらそのような発音になるわけで、いかに感情や気分を会話の中で表現していくかが重要だと思う。
次回は、この基本形の会話を元にさまざまな疑問形や現在・過去・未来形、そして肯定・否定について、書いていこう。
‘Ae, a hui hou.

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