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続ブックスモブロ訪問記 ?伝えること。伝えられること。?

世界一周しています!

2012年4月10日|長綱 淳平

最初は本当に行き当たりばったりというか、興味本位で始めた『ZINE作り』だったのですが、その後も以外と長続きしていて、現在までに全部で10カ所の国や地域を特集することが出来ました。

最初の数号は本当に『試作品』という感じで、特に『vol.2 MEXICO』から『vol.8 ISTANBUL 』についてはその当時 金沢21世紀美術館で行われていた art – ZINE 展覧会へ応募するため、週に1号のペースで仕上げた『勢いの品』たちだったわけです。
…まぁ、その『勢い』があった分だけ冊子の造りにもスピード感があって、それはそれなりに荒削りな良さみたいなのが出ていた気もしなくはないのですが、日記部分には ”誤字脱字” やら ‘”意味不明文” もかなり多くて、商品として考えた時に
「このままじゃちょっと、恥ずかしいかな…。」
と思う部分も、やっぱり多々あったのでした。

…ちなみに写真は、ある冬の日の鎌倉。
世界を旅していた頃のように、気の向くまま歩いた街角の風景です。

そんな、作品内容や ZINE作りに対するモチベーションにある種の迷いを感じ始めていたなか、僕らの意識を『ZINE 販売』へと向かわせるキッカケとなったイベントが、東京都世田谷区にある文化施設『世田谷ものづくり学校』で開催されることとなったのです。

『MOUNT ZINE』

参加料さえ支払ってしまえば、自分たちの好きに作った ZINE を好きな価格で販売することが出来るというこのイベントに、『vo.6 Buenos Aires』を携えて参加したのが昨年の…たしか10月だったかな。
売るということを前提にして再度内容を練り直し(特に文章の部分。質/量ともに、ですね。)、1部1部を丁寧に手縫いした travel zine 計15冊が、なんと会期内で見事に完売!!

時期を同じくして自分たちの旅ブログでも travel zine の販売を開始し、それ以降に編んだ『vol.9 MADAGASCAR』『vol.2 MEXICO(改訂版)』『vol.10 MOROCCO』『vol.8 ISTANBUL(改訂版)』という4編の ZINE を通して、僕らは徐々に ZINE 制作及び販売の『コツ』みたいなものを掴んでいったわけなのである。

ただ、最初のきっかけとなったイベント(MOUNT ZINE)を除いてしまえばこの頃は純粋に『旅ブログ』を通しての身内的な(!?)販売実績しかなかったわけで、僕らのことを全く知らない人々に、僕らの ZINE は果たしてどう受け入れられるのか…ということが、少しずつ気になり始めてもいたのです。

そんな折りにタイミングよく訪れた『books moblo(鎌倉駅すぐ)』さんからのお誘いというか、「うちで取り扱いさせてもらえませんか?」…的なお話だったわけだから、前回も少し書かせて頂きましたが、それは本当に嬉しいことだったし、もう即決で「お願いします!」な出来事だったわけである。

…さて、じゃぁその後の売れ行きであるとか、ZINE の評判とか、その辺り一体どんな具合になっているのか…

先日、books moblo のオーナーである荘田さんから頂いたメールに、こんな言葉か書かれていました。

…まずはご報告、ありがたいことに「vol.2 Mexico」が完売いたしました。
おあばちゃんがモロッコと2冊買っていきました。
これで、全部揃ったって言ってました。
幅広い世代に読んでもらうなんて、ステキです。…

こんなに嬉しいことってないですよね。
まず、自分たちが想像もしなかったような方々が僕らの ZINE を手にとてくれていること。
そしてどうやらその方々が、その荒削りな冊子を「好き。」だと思ってくれているらしいこと。

このメール以外にも、
例えば納品でモブロさんを訪れるたびに荘田さんが聞かせてくれる「こんな人が買って行かれましたよ。」とか、「あんな人が○○○○の国の号を作ってほしいって言ってましたよ。」とか、そういう話の一つ一つが本当に嬉しくて、また予想が付かない分ドキドキもあったりして、毎回ほんとうに楽しみなのです。

この前なんか、静岡辺りから鎌倉観光に来たある方が、”たまたま” books moblo さんに立ち寄って、そしたらそこに ”たまたま” 置いてあった僕らの ZINE を見て
「この人のZINE 、金沢の21世紀美術館で見ました!」
…なんて、そんなことをおっしゃっていたらしい。
あるんですね、そういうことも。
ブログ見ててとか、知ってて来てるならまだしも、全部 ”たまたま” だって…。
何せ僕らの travel zine は、現時点で books moblo さんでしか店頭販売は行っていないのである。

世界は広いようで狭いっていうのは、旅をしている時にも感じてはいたけれど、本当に色んなことが繋がっているんだなぁって、そんなことを実感させられてしまうエピソードでありました。

ちなみに、HPやブログにコメントを頂くこともやっぱりスゴく嬉しいですし、制作活動を続ける上での心強い『励み』になっております。
次号に対しての期待だったり、読んだ号への感想なんかを読むにつけ、
「よし、次もまた良いものを作ろう!」
…と、改めてそんな気持ちを奮い立たせることが出来るのです。
それって、評価してくれる『他人の目』があるからこそ維持出来るモチベーションってところもあって、純粋に自己表現のみで作り続けるとなると、なかなかの『根性』が必要になると思う。

僕らのような根性無しが、それでも ZINE を作り続けられているのは、
「読者のために作っている。」
…って言うとまた少し違ったニュアンスになってしまうけど、あえて言うならば「読んでくれる人たちがいるからこそ、自己表現出来る。」
…そういう感じでしょうか。何か押しが弱いけど。

表現は、その制作活動自体が楽しいってことも重要だけど、人に伝える喜びがあってこそ持続できるものなのだろう…と、そんなことを日々実感しながら自分たちの ZINE と向きあい、コツコツと制作に取り組んでいる次第です。

何せ『伝えたいのだ』と思う。旅することは本当に素敵なんだってことを。

現在、常時3?4カ国分の travel zine が、鎌倉駅から徒歩5分の距離にある『books moblo』さんトコの棚にドカンと並んでおります。
いろんな国でのいろんな旅のカタチ、好評発売中。

今後もいろいろなご意見/ご感想を、心よりお待ちしております。

books moblo
books mobloさんの「travel zine」のページ

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